大人雑談掲示板

Re: 雑談しませんか?(呟き) ( No.116 )
日時: 2019/07/30 23:46
名前: 白楼雪 (ID: rc1iwi.s)

暑中見舞いお贈りします。



ある日のダカイチ(←他にもネタあろうにorz)


茹だるような真夏の正午過ぎ。休日の高人はリビングのソファーにてだらけていた。
仕事の最中は決してだらけた姿など見せはしないが、プライベートは別だ。
「あーづーいー」
天井を見上げるように身体の力を抜き、ソファーにその身を任せる。
外は陽炎すらも見えそうな程の熱気で、外出する気も起きはしない。
「高人さん」
背後から准太の声が聞こえ、そちらを顔だけで振り向く。
「なん…」
何の用なのか、問う言葉は最後まで続かない。
かわりに口のなかに入れられたのは、冷たくて甘酸っぱい…。
「…ん、…む…苺?」
しゃりしゃりとした食感。そこに広がる苺の味。
「はい、冷凍苺です。冷たくて美味しいでしょう?」
笑顔を向ける准太の手には、フォークに刺さった凍った苺。どうやらいくつか凍らしておいたらしい。しゃりしゃりとした食感。甘酸っぱい風味。食欲の起きにくいこの暑さでも、こういう物は食べやすくて、いくらでも入る気がする。
じっと、目の前の恋人の顔を見つめる。この暑い中、こいつはいっつもきらきらしやがって。
「……ん?」
むかつく。なんかむかつく、けどやっぱり…。
「もっとよこせ」
やっぱり格好いいなんて、この俺が言えるか。
頬を薄紅に染め視線を逸らす。そして新たなあの冷たい苺を待つのであった。



※ 今回は良く出来たかと。
  なお今日はこの後、小説更新して寝ますね。