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【ただの独り言雑談】×【西方見聞録と国内編】の伝記 ( No.30 )
日時: 2023/09/26 18:08
名前: メテオール (ID: YOiERuKP)

【西方見聞録:A】
5:世界的なギャグにもなってしまった話
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5‐1:縮毛矯正の話《伝播》
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《『縮毛矯正』は何て言う?》
海外に居ても、必ずいつかはやらねばならぬことがある。
身だしなみ。
その中の一つとして髪の手入れから。

「縮毛矯正とはオーストリア語(ドイツ語)で何と言うのか?」
(ここではドイツ語ではなく、オーストリア語として話を進行する。)
日系スイス人と散歩しながら、そのような話をしていた、或る日のこと。

『縮毛矯正』という言語は、当時オーストリア語に存在しなかった為に少々話が込み入ってしまったのだ。
『ダウエルヴェレ(Dauerwelle)』と言うらしい。
パーマと縮毛矯正では少々ものが異なるのではありますが。

パーマという概念に近いとしても、相手にとってそれは、全く知らない『もの』であり『こと』でもある。
従って、無からのやりとりをしているようなものとなる。
誰かにそれを解説・説明する訳でも無かった訳で状況としては、以下の『こたつ』に近いものがある。

参考:
【西方見聞録:D】
G:色々あるわけだ
G‐@:日本の枠では語りきれない話( No.35 )>>35
   :《こたつ(伝播)》

『縮毛矯正』のオーストリア語を調べてみた。
正確には『ハールグレットゥング(Haarglattung)』と言う。
(glattungのaはウムラウト。)
当時、その言語が存在しなかったせいか、然し日系とはいえ、曲がりなりにも母国語としてオーストリア語を話すスイス人である。
それでも正確な言語を分からなかったのであろう。

余談として:
スイス連邦とは?
スイス人はフランス語・オーストリア語・イタリア語、そしてロマンシュ語の4ヶ国語を使用する民族である。
若しかしたら、スイスにも縮毛矯正の出来る美容院が日本からやって来てたかもしれませんね。

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《日本の美容院を発見》
数か月後、ベルリンに縮毛矯正をかけることの出来る美容院が、実験的に日本からやって来た。
ベルリン初というよりは、ドイツ初かと思われる。

偶然であろうか、まるでこちらの要望に応えるかの如く、ちょうど良く縮毛矯正の出来る美容院が日本からやって来たのだ。
追跡しているのかと思えてしまう程にあったが、とにかく有難い。
早速、行ってかけてみた。

縮毛矯正をかけるとなると、かなりの時間を要することは承知の上。
そこは特に気にもせず、店員さんとたわいもない話をしていた。
ただ、その会話に特筆すべき点があって、縮毛矯正の為に使う薬剤というものがあるのだが、空港の税関でその検査を通過するには、当時なかなか厳しい状況にあったとのこと。
用途として髪に使用される概念が無かったのか、技術が全く知られていなかった為、かなり希少な代物であった。
そんなこんなの、珍しい話が聞けたのである。

尚、店員さんの話では、ベルリンで縮毛矯正をかけた客は、私が第1号ということだ。
『世界初』『日本人初』何と心地良い響き。

私がドイツに住んでいた地域は当初、ミュンヒェンであったが、その時は既に日本で縮毛矯正をかけて、それからドイツに来たのである。
それでは、ミュンヒェンで騒がれた?
どうでしょう?

「その件について、何かあった?」
と問われれば、居たようにも思えますが、まずそのような話をする機会もなく、私を見てる側もそれが自然な髪であると思っているはずだから、特段大騒ぎにはならなかった。

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《反応は?》
さて、話は戻り・・(ベルリン)。

縮毛矯正をかけた後の反応は、それは目立つの何のって・・身だしなみ程度のはずが、変な方向に進んでしまった。
この話を知っている者は当時、美容院の店員さんを除けば日系スイス人と、あと1人いた日本人の2人だけになる。
もう1人日本人がいるが、私が縮毛矯正をかけたことを、この時点ではまだ知らない。

巷間の反応は、すこぶる早い。
数日後、レストランにて1人食事をしていた時のことである。
髪を見に来るだけのドイツ人が現れるわ、抱きつかれるわで、少々騒ぎになってしまった。

珍しくて面白かったのだろうか?
「これがダウエルヴェレか。」
「凄いな・・Prima(プリマ)。」
ワクワク愉しそうに、ジロジロと見に来る者が現れた。
食後は、レストランを出てもこのせいかは分からないが、賑やかな街並みであった。

知ってる者は2人しかいないはず・・なのに、何故バレた!?
こういう事例は何と言うのでしょう?
『モデルケース』というものになってしまったのかも。

縮毛矯正という日本の技術をドイツに伝えた、そういうことで宜しいのでしょうか?
逆にクーゲルシュライバー(ボールペン)という名称を、日本に持ち込んだりもしているのだ。

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複雑になってきたので、見易くする為に目次を作成しました。
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目次:
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