>>40金属扉を開けて部屋に入ってきた野本の両手には、黒いコードの付いた大きな白い箱と、その上に乗せるように二冊の小説が乗っていた。「そこの椅子、少し避けてくれるか?」テーブルに一度小説を乗せると、彼にロッキングチェアを避けるように頼む。白い箱は、小型冷蔵庫だった。