大人なりきり掲示板
- Re: 東方おねショタ郷 ( No.108 )
- 日時: 2017/01/17 23:31
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 0RpeXsSX)
>>107
次の話は、彩都様が考えてください。私ばかりでは少し私が申し訳ない気分になります。
明らかに全然、描写が足りないのもひどいと思いますけどね。結局、さばききれないほどのキャラを作ったり、身に余る能力をキャラに持たせたりすると、設定が迷子になりがちかなと思います。
誰が上手いこと言えと? 何か書いてて思ったのだが、霊夢これ嫉妬じゃないか(笑
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第三幕「神宿す少年」
朝7時。博麗神社の朝は普通だ。神社の裏に住み着いている古参のけたたましい鳴き声が特徴的な鴉――鴉天狗候補らしい――の鳴き声が基本的な目覚ましで。その声が5回位続くと両名、欠伸をしながら起き上がる。そして、何か気まずくなってそっぽを向く。そんな感じ。だが、今日はいつもとは違った。華扇、つまり「かお」が起きる前に霊夢が起きていて。
「あれ、霊夢?」
思わず周りを見回す。まさか今度は霊夢が誘拐されたのか。あの霊夢を寝込みとはいえ攫うなんてきっと怪物じみたやつに違いない。そう思うといてもたってもいられず、顔は周りをせわしなく探し出す。そんな落ち着きのないかおが、渡り廊下を歩いていると、いつもの巫女装束とは違い割烹着を着た霊夢にばったり会う。
「れっ、霊夢! 良かった――」
「はぁ、何言ってんのあんた? あぁ、あんた妖怪に攫われたとか思ったわけ? はぁ、あたしに限ってそんなことあるはずないでしょうが」
かおの慌てように一瞬惚ける霊夢だが、すぐに事情を察す。昨日の今日なので、過剰に心配しているようだ。そんな程度だと思われるなど心外ではあるが、このように心配されるのは満更でもない。単純に今日から、寺子屋に通うかおのために、お弁当を作っていただけなのだが、昨日の件は良い薬になったのだろう。そう思うと少しはあの姦しい鴉天狗たちにも恩義は感じる。
「そうだよねぇ、霊夢は僕と違って強いもんね」
斜に構えた態度で力を誇示し、あなたは自分の庇護下にあるのだからとかおを安心させる。その先に出てきた彼の言葉に少しの戸惑いを感じながら。彼女はお弁当を渡す。
「これ、今日からあんた寺子屋行くでしょ? 昼のためのお弁当」
「霊夢が作ってくれたの? っていうか、いつも村からお弁当とか買ってきてたけど、作れたんだね?」
少し頬が赤いことが気になりながらおかおは、受け取らないのは悪いと思いそれを受け取る。霊夢はといえば昨日の夜の記憶が脳内を反駁とする。背徳感がすごい。痛みと彼の大きな一物が忘れられない。彼は全然覚えていないのだろうか。気になる。でも聞けない。
「なめないでくれる? ここ最近は異変が多くて作れかっただけよ。本気になったら咲夜もびっくりなんだから!」
「咲夜?」
ここは昨日のことなど聞かず、アピールするところだと、霊夢は必至な声で家庭的アピールをするが。案の定朴念仁である彼は、まったく的外れなことを問う。最も知らない人間の名を聞けばそうもなるだろう。霊夢は自分の失言だと思い咳払い。
「あぁ、あんたは知らなかったか。まぁ、とりあえず何れ知ることになるでしょうね。それより、朝ご飯食べましょう? 7時半にはでないと間に合わないわ」
そして適当にはぐらかす。渡り廊下に掛けてある時計を見れば、実際ゆっくりもしてられない。踵を返し朝餉の配膳に霊夢は取り掛かる。