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Re: 東方おねショタ郷 ( No.110 )
日時: 2017/01/16 22:38
名前: ダモクレイトス  ◆MGHRd/ALSk (ID: 0RpeXsSX)

>>109

 そうそう♪ 第四幕のことです。まぁ、早急に決めろなんては言わないですけどね。

 別に君を意識して言ったわけではないですよ。ただキャラクタや能力を扱うというのは、作るよりははるかに難しいですよね。

 神って、秋姉妹?

 しかし、本編、何で危険なことも起こらなかったのか不思議である。1人で歩いている彼が、女性につかまらないはずがないと予想していたのですが(黙れ
 それにしても、霊夢よ。地図位渡してやれよ。というか、一回目位はついて行ってやれよ。
 というか、女史などという言葉を彼が使うのが意外である……

―――――――――――――――

「さて、君は今日から私が取り持つ部屋の生徒――つまり、寺子屋1回生4組になるわけだが……さて、霊夢の奴は何と言っていたか?」
 
 穏やかな口調で、誰かを探すように目を動かしながら慧音は言う。どうやら霊夢のことを探しているのだと察するが、彼女は最初から同行していない。なぜなら、7時20分頃に紫からの要請が来たからだ。あの時の霊夢の静かな怒りを彼は忘れられない。目つきは獲物を睨む龍が如く鋭く、獰猛な肉食獣を思わせるようなつりあがった口角。そして――「邪魔しやがって、一瞬で消してやる」と、低い声で吠えた彼女。

「あっ、はははは……妖怪退治行ってますよ多分」

 枯れた声でかおは答える。

「そうか、あいつも大変だな。あいつはマイペースな奴だから、紫殿の要求には辟易していると愚痴を聞かされるものだ」
「何となく分かります」

 目を細めながら彼女は思い出すように言う。どうやら霊夢のことを受け持ったこともあるらしい。霊夢の年齢が17かそこそこだった気がするので、そう遠い昔ではないのだろう。愚痴をこぼしに時々通う程度には仲がいいみたいだから、もしかしたら霊夢が慧音を彼女を指名したのかもしれない。いつも苦しそうで生傷を作って帰ってくる霊夢を思い出しながら、かおは彼女の言葉に共感しうなずく。そして霊夢ほどの実力者でもケガを負うような奴が山ほどいるのが幻想郷なのだ、と改めて身の毛がよだつ。

「あいつはそれでいて不器用で、少し神経質で……だから、魔理沙みたいな奴がいてくれることは良いことだと思うのだよ」
「僕は――」
「いや、お前もそうさ。きっとお前のためを思って、あの子が選択したことだろうからな」

 遠くを見るような目。何というか巣立った子を思う親のような思慕にあふれた雰囲気が漂う。大人の魅力が漂う女性だと、かおは思った。そして、慧音の言葉通り、強いけど何かもろいように見える彼女の力になりたいと願い手を握る。

「かおよ。君は紫殿が特別視する異邦の人間だ。今は何も知らぬ赤子のような者かもしれないが、何れはそうもいかなくなるのだろう。彼女らの選択の意味を悪く考えないでほしい」

 ひとしきり話し込む2人。慧音が受け持つクラスももう近い。そんなところで慧音は神妙な顔をして、忠告めいたことを言う。今までにも薄々は感じていたことだが、遠かった立場であった人間から指摘されると何か現実味を感じて、目を背けたくなる。おそらくは一番重要な問題だろう。茨木華扇や霊夢曰く本来、自分はここにいてはいけない人間らしい。存在している理由は紫がゆえあって招き入れたから。そして彼女が招き入れたということは――両名曰く大いなる意味があるということ。

「僕がここにいる意味」
「……それを貴方が判断する材料を提供するのがこの寺子屋だと考えている」

 ポツリと口に出た言葉に、慧音は重ねるように答えた。いつものらりくらり煙に巻くような紫だが、情がないわけではない。おそらく彼女はかおを何かに利用しているのだろう。しかし、それを全く悟らせないのは不敬であるし、相手が可哀そうだ。だから、判断する材料として知識を提供した、ということだ。回りくどいがこれが幻想郷の賢者にできる最大の譲歩なのだろう。そして、直接人に聞くではなく、自分で答えを導けという、厳しさでもあるのだろう。

「では、行こうか。内の面々は特徴的な奴ばかりだが、それ相応に楽しくもある。きっと、いい思い出になるぞ」
「はい」

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 そのクラスにはオバカルテッドとフランちゃんが居た――