大人なりきり掲示板

Re: 東方おねショタ郷 ( No.132 )
日時: 2017/01/26 23:15
名前: ダモクレイトス  ◆MGHRd/ALSk (ID: 7PvwHkUC)

>>131

 駄目? なんて言うわけ無いでしょう!(金剛風

 うん、いつも通りです。むしろ、そのために注ぎまくりますよ。そう、彼が断れないことを知った上で。
 
 私としては、実のところ諏訪子たちの判断に彼は従ったほうが良かったのかもしれないと思いますがね。右手の力をなくして、保護しようって向きですし。

 そーなのかー。検索かけてみるねぇ。
 
 永遠亭のほうが攻略が先になってしまうのか! 月人まで攻略対象のかお氏! マジで半端ない!
 本編紫さん素敵です!


――――――――――――――

 血飛沫が舞う。夏場にホースを潰して遠くに飛ばすときみたいに、大量に早く。死ぬ。このままじゃ失血死する。何より痛い。なんてレベルじゃなく体中が何かを感じてる。ひたりひたりと後ろから何かが歩いてくるような感じ。

「死神――」

 脳裏を掠める光を乱反射させて輝く湾曲した刃――死神の鎌。死が耳朶を貫くほど巨大な足跡を鳴らして迫りくる。

「あがっ、あ”あぁァァァァっっっっっっっっ……」

 自然に涙が溢れ、叫びすぎたせいか、気管が傷ついたらしく、吐息と混ざって血が飛沫(ひまつ)する。意識が飛ぶ。距離は狭まり、もはや逃れられない。生きたい。自分の前の方にある小さな光をつかみたいのに、距離は近そうなのに全然届かない。でも、死は近づいてくる。

「死にたく……な……ぃ」
 
 言葉とは裏腹に、魂は死を望むように。光を閉ざしていく。しかし、目の前には紫が立つ。

「貴方は、死んで楽になる資格なんてないのよ?」

 意味深な一言。この能力と自分が外の人間だと知った瞬間、外の出身だと明かした早苗たちは怒りを持った用に見えた。自分は何か外でとんでもないことをしたのだろう。なら死んで詫びなければ。と思ったが、どうやら紫曰く、自分が死ぬ程度で詫びになるものでもないらしい。理不尽な世の中だと思いながら――やはり生きたい。そう思って。

「助け……て。助け゛でえぇぇぇぇ」
「良く言えたわね。心の底からの言葉、素敵よ」

 叫ぶ。情けなく、泥臭く。それを見た紫は満足げに笑い、自分を人思いに消そうとする――本当は紫を撃退して、かおを治すつもりなのだが――神奈子の左横あたりに隙間を作る。そこから――金髪のショートボブに金色の瞳を持ち、その頭には角のように二本の尖がりを持つ帽子を被った9の巨大な尻尾をつけた妖怪――八雲藍が現れ、手のひらから巨大な炎の塊を放つ。

「ふむ、紫の犬、いや狐か――しかし、そのような攻撃が……」
「効かないことなど分かっていますよ」

 炎の塊は本人を傷つけるところか神社を燃やすこともできず、巨大な蛇のあぎとに飲み込まれ、それと同時に神速の蛇の鞭が藍の鳩尾を直撃。藍は缶けりで蹴られた空き缶が如くはじけ飛び、八坂神社の外へ。行ったはずだった。しかし、それと同時にすぐに隙間でキャッチされ、更に神奈子の後方へと移動。自らの利き腕である右を獣の腕と変え、巨大な爪を全力で振るう。

 しかし――

「その程度で神に通ずると思うか? 遅いな……そして余りに足りない妖力だ。良いか。攻撃というのはこうするのだ」
「ごボォっ! ガハァっ」

 藍の腕は神奈子に軽々と捕まれ、そして神奈子は藍の鳩尾に強烈なケリを放つ。今度は隙間で移動しないように手を離さず。しかしその衝撃は凄まじく……守矢神社は衝撃波で吹き飛ぶ。冗談蹴りによる強烈な衝撃波は上へと舞い上がり、それなり頑強な作りなお守矢神社を軽々と吹き飛ばし瓦礫の山へとなす。藍は先程の蛇のうねりのダメージもあって、思わず吐血する。大量に。だが、神は攻撃を止めない。蹴りにより浮かんだ藍の体が、落ちきる前に二撃目。さらに三撃目。ついには藍の腹部に穴が開く。藍が白目をむいた。妖怪は肉体の損壊で死ぬことは、極めてまれ――巫女の巫術や陰陽術などによるもの以外では無理――だが、気は失う。藍は完全に気を失っていた。

「紫は行ったか」
「うん、多分、八意殿のところだろうねぇ……」

 周りを見回し、かおと紫がすでにいないことを確認すると神奈子は、藍を無造作に投げ捨てる。それを飲み込むように隙間が現れたが、おそらくは藍を回収するという目的だけの術式によるものだろうと、考察する。本当なら藍にこれほど時間をかけず、紫を狙えたのだが、本当のところ、かおの肉体があれほど損壊するのは予想外だった。早苗は復讐心に燃えていたが、神2人は目の前の感情ではなく、更に辛い思いをかおに課すため、かおの体を無傷なものであるべきと考えたいた。なにせ2人は、かおを体のいい人柱とする予定だったのだ。彼女らとて、早苗の父親たちを奪ったかおを許してなどいない。

「好都合だ。くくっ、ふふふっ……永遠亭もまた、我らにとって邪魔な存在だ。諏訪子、早苗――妖怪の山を手篭めにするぞ。開戦だ」
「あぁ、血みどろの神々の時代に逆戻りかぁ……嫌だなぁ。ねぇねぇ、早苗ぇ? これから洗濯が大変だよぉ。べったりついた血は落ちづらいからねぇ」
『あぁ、お二人とも私なんかよりずっと怖い方々だ。本当に』

 紫の隙間に人体を治す効果はない。それが叶うとすれば、可能性が一番あるのは永遠亭だ。つまり行き先は割れている。神々は笑う。過去の、血で血を洗う時代に思いを馳せ。そう、忘れてはならない。彼女らはただの神ではない。血の時代を生きた武神たちだ。早苗は少し後ずさりして、彼女らの頼もしさを恐怖した。

「そう言えば……妖怪の山の烏天狗……あの優秀なお嬢さんは確かかおにご執心だったか?」
「何か面白いことでも思い浮かんだかい神奈子?」

 嫌だなどと言って、楽しそうで仕方ない諏訪子。神奈子もまた、明晰な頭脳で、智謀を張り巡らせ始めている。その表情は楽しくて仕方ないという様子だ。早苗は少したじろぐが、頼もしい2人に――

「とりあえず、景気づけに一杯しませんか?」

 それに対して、2人は驚くこともなく「良いねぇ」と答え、秘蔵の高級酒の在り処を教えるのだった。


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 藍さんの扱い……っていうか、気づいているか。神奈子様藍さん相手にしてるとき一歩も動いてないんだぜ。と。
 ってか、この内容、もはやなりきりのレベルじゃないような(笑