大人なりきり掲示板
- Re: 東方おねショタ郷 ( No.84 )
- 日時: 2016/12/25 18:37
- 名前: ダモクレイトス ◆MGHRd/ALSk (ID: 7PvwHkUC)
>>83
ちょっと待て。どういう解釈ですか?
霖之助の苦悩が笑う。というか、慧音先生とかついでに出しちゃってもいいんですよぉ。後々の伏線はりに(オイ
――――――――
「かおが行方不明なの」
口調こそ努めて冷静だが、神妙な面持ちで気が気じゃないのは明らかだ。魔理沙としては最初はいつものように、小粋な冗談でも飛ばそうと思ったが、どうやらそうも言ってられないらしい。
「ちゃんと探したのか――」
念のために確認を取ると、霊夢は犬歯をむき出しにして吐露する。
「探したに決まっているでしょう! あの狭い屋敷内で見逃すはずがないし、半径500メートルに渡って式神と一緒に探し回ったわ」
「その結果、ルーミアは捕虜になった」
「それは、ご苦労」
震える声音。どうやら全て本当のようだ。最後のルーミアの言葉からも、霊夢が冷静さを欠いていることがわかる。
「紫や華扇はどうだ? あいつらがかおの件には関わっているだろう」
心当たりがないか問う。厳しいときほど冷静であれ、とは言うが大切な存在が掛かっていて個人でそれができれば訳はない。そしてこの質問は穴がある。もし紫たちが関係者なら、かおを拝借するとして、何の連絡もないのはおかしいのだ。
「あんたねぇ。その可能性がないから私は焦っているのよ」
予想通りの答え。更に言えば、普段の霊夢ならば予想通りのと加えるべきか。思ったよりは冷静さもあるようだ。流石多くの異変の地を共に駆けた仲間だと思う。そして、言外にならばどこか行く宛はあるのか。魔理沙はそう問いかける。
「妖怪の山……昨日あいつが文のところから帰ってきた後から、あいつ何か変だったわ」
霊夢は一拍の間もなく、言う。どうやら方針は決まった。彼女の迷いない判断は今までの経験と、洗練された勘によるものだ。巫女の勘は、一種予言のようなものだ。魔理沙はしたり顔で。
「よし! 行くぜ、妖怪の山!」
「なぁ、霊夢、なんでアリスたちには言わなかったんだ?」
「勘が言ってるのよ……あっちにも何かかおに関係するものがあるってね」
目的地は決まった。根回しも抜かりない。魔理沙は迷いない手つきで乱雑に置いてあるスペルカードを収集し、ポシェットに入れる。そして、帽子を被り、相棒である箒を掴む。
「なぁ、ルーミア、お前は帰っていいぞ?」
2人で十分だと判断した魔理沙はルーミアに言う。それを見て、霊夢は私も言ったとバツの悪い顔をする。ルーミアは当然のように、霊夢にしたように手を広げ――
「2人で楽しいことなんてずるいじゃないか。ルーミアは楽しいことが好きだぞ」
と、いざとなったら、自らのリボン――力の制御装置――を取ってでも自分の身は護ると宣言する。無論、手では届かないで、顔面に弾幕を当て、リボンを燃やすつもりだ。