>>52蹴破られた戸の音に、驚いて思わず小さく声をあげてしまい、慌てて手で口をふさぐ。が、近づいてくる足音にもうバレている事を悟ると、このまま大人しくタヌキ汁にされてなんかやるもんか、絶対逃げてやる。と覚悟を決めて布団からひょっこりと顔を出した。「……おっ、お早う……?」相手のにこやかな笑顔に、安堵から体の力が抜けるのを感じながら、ご飯ならまだだと続けて。