「ふふ、折れはしませんよ。……?どうかしたんですか?」 折れると聞き静は片手を口許にあててクスクスと笑う。紅夜が立ち止まって静も歩みを止める。 やはり手を握ったのが気に障ったのだろうか、と思い静は少し不安げにする。彼女は疑問の意も込めて首をかしげた。