「外して貰いたくはない、かな」 無意識の内に零れ落ちた声。言おうとも思っていなかったし、こんな想いを持っているつもりなんて。コンマ数秒で自分の言った言葉の意味を理解し、酷く慌てて涼はにっこりと笑う。「ほら、俺の性癖忘れちゃった?こっちの方が興奮するんだよねえ」取り繕って、弁解の言葉を、自分の想いに被せて。