「しの…篠月、涼。全部言う事聞くから早く、早くして、ください」もっと触ってくれなきゃ、もっと興奮に香辛料を掛けてくれなきゃ、自分は死んでしまいそうだ。口の端からぽたぽたと涎が床に落ちる。餌を待ち侘びるペットの様に。失敬、前言訂正だ。この男はペット程可愛らしい性格もしていない。餌の為なら自尊心を放棄した、ただの変態に過ぎない。