「それそれ、それだよ。…俺の遊びに過ぎないけど、こっちの飽きの方が速かったら…んんっ、まあ良いや」幼子の様に純粋無垢、然し子供の様な少しばかりの悪戯っぽさ。見ているものを困惑させる幻影みたいな存在の彼は、にっこりと今まで一番の楽しげで、実に可愛らしい笑顔を浮かべた。だが瞳は確実に獲物を捉えた狩人の眼をしていたのは、果たして気付いたか。