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>>58（想像してください、果物を齧った時の柔らかな食感と口の中ではじける果汁を！）

千恵「あ、コンビニ」
交差点の向こうに見える巨大なビルの一角に、日本のどこのチェーンとも似ていない看板を掲げたコンビニが建っていた。
「セ○ンでもファ○マでも無さそうだけど...一応字は読めるわね」
体一つ分くらい高い看板を見上げながら、千恵は確信する。言葉は、一応通じる所にいるようだ。
プリーツスカートの中に、おにぎり３つは買えるほどの小銭が入っていたはず。小腹が空いたことを感じたが迂闊には使えない。
一人ぽっちで練り歩くには、あまりにも少ない金額だった。
信号は赤だった。千恵は周囲にいた歩行者同様立ち止まって信号が変わるのを待つ。

ありがとうございます