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　【世界観説明】


　「……っぇ…ねぇ、だーりん、」



　「だーりんったら…んもぅ、肝心なところで起きないんだから…」



　「せっかくだーりんを刺そうとさていたスズメバチを殺したのに、気絶ちゃうなんて、」
　


　「まぁ、いいもんっ。これからずうーっと、だーりんといっしょだもんねっ、ふふっ」



　「だーりんっ、だぁーいすきだよ?」


　―−―−ー―−ーｰ―−ー―−ーｰ―−ー―−ー―−ー―−ー

　　蝋燭の光がポツンと一つ佇んでいる。一人、目の前にいるようだが、顔はみえない。
　噂だが、聞いたことはある。なんでも、死んだ人間を生き返らせると、

　　だが、全員がそこに行けるということではない。ある一定の確率、
　つまりランダムで選ばされた人間が生き返る。

　　もちもん、ただで生き返らせるとは限らない。命との引き換えに代償が必要だ。
　その代償とは、一人の女の子だということ。その女の子が『魔王』ということ。
　実際、『魔王』という種族がいるのだろうか、別世界があるのだろうか、まだ解明されて
　いない現代では信じられないかもしれない。

　　なんでも、交流がしたいらしい。向こうもこっちの世界を見つけたのも最近らしい
　ので、色々とこの世界を知りたいということで、この人間を生き返らせるというシステム
　を作ったという。

　　決して、この世界を壊そうとしているわけではないと言っているようだが、この『魔王』
　と呼ばれる女の子は人間の容姿をしているが、尻尾や角、耳など人間とは異なる部位が
　ついている。これは以前女の子がなっていた種族らしい、つまり以前の彼女たちは少なく
　とも人間ではなかったということ。だが、人間と意志疎通をとるため人間の容姿になって
　いる。それと、常識まで学んでいるということなので、普段の彼女たちはこの人間のいる
　世界にいる女の子とは何ら変わりはない。

　　しかし、人間のいる世界の女の子とは異なる点は魔法が使えるということ。
　これは、どうしてもということで変わらず使えるようにしてもらった。
　　ときには、人間の為に。ときには、人間を殺めてしまうことも…
　だから、一度死んだ人間の代償として与えた。

　　『魔王』と呼ばれる彼女は、何をしてもいいという。
　合意があれば、もちろん…夜の営みもしてもいい。そこらへんの規制は人間の女の子と
　　変わりはない。