15歳以上向け小説投稿サイト「大人小説☆カキコ」。超本格派から秘め事・過激な小説まで！

>>28

「わぁ、すごい！」
アランの帽子が烏に早変わりして、バサバサと闇の彼方へと飛んでいくのを見て
ルーシーは歓声を上げ

「お兄さんは魔法使いじゃなくて手品師？それとも.....」
しばらく目を瞬いていたルーシーだが、やがて悪魔の角が目に入ると
「悪魔なんだね......人当たり良さそうなのに」

「あ、こんにちは......」
入るなり声を掛けてくれた店員に軽く頭を下げて挨拶する。
彼も魔法使いのような恰好をしていたのを見て、この人も悪魔だったりするのかななんて思った。
店内に入ったルーシーは手あたり次第ガラスケースを巡っていくなんてことはせず、
ざっと店内を概観する。
「うん、確かにペットショップだね」
アランの言葉に間違いがないのを確認するルーシーであった。
可愛らしい動物がたくさんいる中で、人間のような容姿をしているものが居た。
ルーシーは赤い毛猿に目を止め、遠くからじっと動きを観察する。