>>206あーぁ‥案の定、感情を露わにしてるな。如何にも不快だ、と云わんばかりの峰田の様子を壁の側で遠目から終始眺めていた。訳の分らない処でも、彼にとっても見知った顔である僕も此の場処に居る事に気付けば、落ち着くだろうか。ひとつ、息を溢して彼の許へ歩み寄る。「漸くお目覚めか、峰田。」緩慢とした足取りで辿り着け、何ともないかの様に落ち着かせる為、存在を示すよう声を掛けて。