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Re: 【非日常・恋愛】パーティ会場は幽霊船で【3L/募集中】 ( No.52 )
日時: 2017/10/24 13:29
名前: 雛風 ◆iHzSirMTQE (ID: lQjP23yG)

 窓の外から夕日の赤い色が、部屋を自身の色に染めるかのように差し込んでくる。木製の椅子に座り机に向かっていた女性は部屋を侵していく赤に気づくと、それまで没頭していたものから意識をそらして壁の上部に掛けられた時計に目を移した。
 だいたい二十歳ほどだろうか、小柄で肌は白く、それと反対に着ている服は黒いフリルのついたワンピースで、靴も黒のブーツを履いている。首に巻かれている黒いチョーカーは彼女の首の白を際立たせていた。女性は黒い目を時計から窓の方へ移し、やがて手元の机へと戻す。
 棚以外にも床のほとんどや棚の上など物の敷き詰まった部屋で唯一、机周りと玄関の近くは空間を保有していた。ベッドはあるが常に大量の本が散らばって、シーツの白をこれでもかと言うほど隠している。気づけば夕日の赤はいなくなり深い藍へと変わってきていた。
「お腹空いたなあ……」
 トカゲでも料理すれば食べれるが、あいにく今は“調味料”が切れている。女性はだらしなく突っ伏して机に体を委ねた。部屋には大量の物はあれど他に人は居ないため、彼女の陽気な腹の音が部屋にやけに大きく鳴る。女性は一つため息をつくと体を起こして椅子から腰を上げた。散らばっていた長い黒髪は立ったことで重力に従い腰辺りまで垂れ下がって纏(まと)まり束を作る。
「レストラン行こ……」
 彼女はお腹を軽くさすって呟くと愛用のほうきを手にし、床を占領している物を避けて廊下へと出る。
 廊下は部屋より明るく、綺麗に清掃された床は豪華客船らしさを際立たせ、贅沢(ぜいたく)にも柔らかな絨毯(じゅうたん)を有している。女性はブーツと床の触れ合う硬い音を鳴らして歩きだした。魔女は魔女らしく、ほうきで移動すれば良いが夕方以降は人間っぽくする、というのがここの習わしである。ほうきで移動するのも彼女にとっては楽しいことだが、人間らしくするのも彼女を楽しませる物の一つだった。



――琉李さん
 繋ぎはこんな感じで大丈夫かな……(怯え←
あ、セシリアも客室を自室にしてる感じで構いませんかっ?