いちもり。様「ふふ、先生だいすき」 一守が顔を赤くしたのは予想外だったが、少し嬉しそうにする。変態ではないと否定する彼に自然と笑みが溢れた。本題の自宅への訪問が許可され、知恵は顔にはハッキリ見せないが、かなりの安心感と何か暖かいものが心を占めていた。礼を言って知恵はギュッと彼に抱きついた。触れる彼女の手や頬は死人のように冷たく、一守の体温を吸い取っていく。