>>64
「ま、まって…シャットダウンは」
来てそうそうヘマをしてしまった。彼とは反対に動揺し、焦っている。
こちらもブザー女が鳴り響いているのに驚いており、そしてさらに画面の前の主は強制シャットダウンをしようとしている。せっかく解除したロックを1からやるのは耐えない。なので、彼女はなにか画面外で手を動かし、そしてこの警告音を必死に解除して
「…こ、こんにちはー」
場の雰囲気は最悪だ。こんなの傍から見たらただの迷惑を押し付けているだけと見なされる。必死に愛想笑いと挨拶で誤魔化すが、シャットダウンとかされるのかなぁ、と心配しつつもその笑みを続け
>>65
ドアの外から足音、物音が聞こえるとそれまでじっとしていたが途端にドア付近まで迫って今か今かとご主人様が鍵を開けるのを待っている。
そして、ドアをご主人様が開けると同時か否かのタイミングで外、ご主人様に飛びつき抱きついて
「おかえりなさいませっ、ご主人様っー!」
ぎゅむーっ、と仕事終わりの体力に相応せず、ミスリアの体型から胸を押し付けるハグをかます。1週間ぶりのご主人様はやはり格別だった。
「あっ…ご主人様、お風呂にしますか、ご飯です?…それとも、私ですか?」
忘れてた、 1週間のうちにご主人様が帰ってきたらこのテンプレと言われるものをやってみようと調べておいたのだ。抱きつきながら上を向き、ご主人様を誘うかの如く見つめ
>>66
【了解です!!】
鼻歌を鳴らし、なにかを解除している。いま彼女が何をしているのか。そう、他人のパソコンに入るのだ。彼女はウイルス、だが、普通のウイルスではなく健全なウイルスなのだ。
そう説明している内に解除出来たのか鼻歌が止む。
そしてなにも障害なく彼のパソコンに入り少し彼女のいたずら心が働いたのか、突然ドアップで画面内に現れてみた。さて、どう反応するだろうか。