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アライア「大切な騎士様のためですもの」

笑う彼を見て心が暖かくなりながらも、膝の上に乗せていたあみかけのマフラーと複数の毛糸玉を持って立ち上がる。とりあえずは机の上にでも置いておこう。彼が出ていってからまたしてもいいし、明日の朝は少し時間があるから起きてからしてもいい。どちらにしろ早く編まないと冬に間に合わないから、ちょっとピッチを早めなきゃならないだろうけど。

「それで、こんな時間にどうかしたの？」

再びベットに腰掛けながらもそう問えば、何故か首を振っているミカエルを見て少し笑みを漏らした。彼の考えていることが時たまよくわからない。