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　ありがとねっ
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　　自分が襲われているところを見て楽しむなんて、まさに死神だ。天使では考えられない
　思考でますます縮こまる。しかし、自分がこの世界の襲われると恐ろしい光景が見えるとは
　どういうことか、死神の思考なら楽しむだけだろうと思っていたが…　まさか、民を殺.すの
　では、と考えに至る。

　　だが、自分を傷つけないためにこの世界の民を殺めるなんて死神に
　メリットなんてないと思うが…　考えれば考えるほどこの人の思っていることが分からなく
　なってしまう。

　　とりあえず、死神が言う”恐ろしい光景”を見たくはないので、自力で死神のところへ
　歩いて差し出されている手の指をひしっと握るだけで、完全に握ってはいない。
　　否、相手の考えが全く読めないことに対しての恐怖と武器を持っている恐怖、その他こ
　の先行く所で何をされるのか、色々ある怯えでしっかりと握れなかった。

　　　

　　死神と手を繋ぐ天使なんて珍しい、というかお互い対峙している関係なのに手を繋ぐなんて
　慣れなれしい行為は滅多に、絶対にされない。今回は不運な天使のおかげ(?)で死神と手を
　繋ぐことができた。なんてツイていないんだ私は。今にでも泣きそうなくらい、不運だ。