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【ごめんねっ返信が遅れちゃって】


前に進むのすら後ろめたく、どこかに逃げ出してしたいという気持ちを拘束するかのように、やんわりと死神の人が背中を押す。
裸足で歩くのは慣れっこなのでそこには問題はないものの、彼がいう”誰か”がなにものかも分からずにまるで猛獣に食われてしまう兎のように身をプルプルと震える。多分こと震えは死神の人にも伝わっているであろう。

感じるのは恐怖でしかなかったが、彼女を見た途端、意外と思った。なぜなら女性だし、なにしろ美しい。こんな容姿の人に悪い人はいないと判断して恐怖心は薄れる。
「姫君…で、すか？」

彼女の口から出た言葉は恐らく自分が姫君であるかという確認だった。だが、その言葉の意味が分からず首を傾げて