衛宮「止めろッ、!………孕めば、良いんだろう…ッ、?」(悪魔の近くに来た奏翔は酷く濁った目をしたまま自分の首を絞める。それだけで目を逸らしたくなるのに苦しそうに悶える姿を見ると、つい叫んでしまった。もう後戻りはできない。元の世界には戻りたいが、一人救えずして何が正義の味方だ。悔しげに唇を強く噛むと鉄の味がじんわりと口内に広がった)