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衛宮｢…｣
(静かな時が流れる。二人とも意識は暗闇に沈んでいて何も考えること無く
眠りに落ちる。暫く時が経てば衛宮士郎は目を覚ます。白い雪の様な睫毛の
間からブランデーの様な色をした美しい瞳が覗く。此処は何処だろう。そう
思い視線を動かして当たりを見れば思い出す。そうだ、自分はあの時。思い
出すと顔が熱くなった。なんでさ、と唇を動かすも出たのは空気だけで)

雨生｢ん……燐夜の旦那、血好きなんだね｣
(擽ったそうに笑えばこくりと頷いて視線を戻す。動かなくなった生暖かい
死体を組み立てればどんどんと形が出来ていく。龍の様な物体が空を、天を
真っ直ぐと一直線に見ている。目玉部分に人の顔を嵌めると満足そうに笑い
頬を撫でる。もう直ぐ完成だ。羽部分を背骨で作れば翼を人の皮で作り上げ
腹部分にまだ生きている少女、まぁ腹は開いているが。開いた腹に何枚もの
板を固定すればピアノを弾く様に板を押す。すると音を奏でるかの様に少女
が痛みに泣け叫び)