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>>107
来羽様
早十「！　......可愛い」

　思わず遊真の様子にぽつりと遊真には聞こえないように呟けば、玄関を遊真が出て自分も出た後に閉めつつ、助手席とは云わずに隣と云った遊真の言葉に抱き締めたくなる衝動に駈られるが、何とか止め、

「分かりました、窓からけっして頭を出さないようにして下さいね。」

　何時も使う車の後ろは窓は明けられず前しか窓は開ける事が出来ないため、手や頭が出ることはないが今回使うのは普通の車な為、後ろも前も開ける事が出来るので注意するべき所を云う。その口調は少し浮かれぎみで嬉しそうなもので、遊真の手を引いて普通の車の傍まで歩く。


>>108
ゆうりん様
影虎「......まあ、お前は人を殺.したからな。　人殺.しの罪は重いから当然の処置になるな。　因みに人を殺してない囚人には付けていない」

　本当ならば釈放なんて無罪を裁判で勝ち取らなきゃならないが、怜は懲役5年、執行猶予は3年つまり5年檻の中に居たら釈放され、それから3年罪を犯さなければ監視の目はなくなり自由になるという事だ。つまり、怜にはまだ、やり直しが出来る。更正できるという事になる。要は此処で5年今の素行、言動を何とかすれば良いだけだ。

　本来なら他の看守のように振る舞うべきだが、それをやると逆に改善されない気もしなくはない。寧ろ性格がこれ以上にひねくれるかもしれないと感じて

「......5年檻の中で過ごしたらまた外に出られるんだ。　お前は外に出たらまた人を殺すのか？」

　壁に取り付けた手錠に繋がる鎖が簡単に外れないか否かの確認を数回しながら、静かにそれでいてはっきりとした口調で怜に聞いていて。