茜空様「そういや……お前の名前聞くの忘れてたな」 興味がなかったからか、今さら名前を知らないことに気づき零士は少女に問う。机の上にあるポットに手をかけ、二つあるコップに注いでいでいく。水音が鳴り、注がれた液体は水の注がれた部分に窪みと渦を作る。茶色いそれはおそらくほうじ茶だろう、香ばしい匂いが鼻を掠める。