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>>161
「ご理解していただきありがとうございます」
　あっさりとしたルークの返事にドルイットは微笑してそう言うと、席を立つように促した。
　会場から出て再び屋敷の中を案内していくと、ドアが並ぶ空間で立ち止まり、ルークに鍵束を渡す。
「ここは住人の方々のお部屋になります。ルーク様がお救いになる方をお選びくださいませ。
　名前がドアの上部のプレートに表示されていますので、お話したい方のお部屋へとお入り下さい。ノックをしても反応なさらない場合がございますので、その場合はこの鍵を使ってお入りください」

>>162
「……そうですね、しかし私は自分の意思でここに残っております」
　ベルの意外な質問にドルイットは軽く考えてからそう答え、それではと話を切り替える。
「これから住人の方々のお部屋までご案内いたします。各お部屋を回ってベル様がお救いになる方をお選びください」

>>163
「あーあ、そんな睨んじゃ駄目じゃないか。この子も怖がってるよ」
　後ろに回り込んだミカエルを見て、ジャックは呆れたようにそう言う。シュバルツはその様子に満足そうに口角を上げる。
「昨日はそいつのせいで眠れなかったんだ。お前に世話は任せるぞ」
「眠れないのはいつものことでしょ？　……少しは愛想よくしたらいいのに」
　部屋からそのまま出ていくシュバルツの様子に苦笑しながら、ジャックは「大丈夫かい？」とミカエルに笑いかける。