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「嘘でしょ……絶対何処かで道間違えたな………招待状どころか人住んでないでしょ此処……」
俺は此の洋館へ来るきっかけとなった招待状なるものを握り締めて呆然と立ち竦んでいた。ある日突然家のポストに投函されていた招待状。怪しい怪しいと思い乍らも好奇心を抑えきれず結局来てしまった。
来てみたは言いけれど質の悪い悪戯でした、と云うエンドを予想していたけど真逆ここまで雰囲気のある洋館だったとは………これでは、中を確認せずには帰れないじゃないか。何かネタになりそうなものがありそうだ。
「………ん？あ、蝋燭付いてる……たかが悪戯の為に凝った事するなぁ｣
綺麗に掃除された玄関と小さく揺らめく蝋燭の火に気付き、小さく呟いた。そして、誰も居ないだろうと思い乍らもノックも無しには失礼かと、扉を三度ノックした。

此の後此の洋館で摩訶不思議な体験をするとは、此の時の俺は知る由もなかった。

コン、コン、コン、