「いってぇ...」手を離されると、ごほごほと咳込んで、その場にへたり込む。晩餐会のときから薄々感じてはいたが、ここの亡霊たちは一筋縄でいかないようで、ミカエルはすでに諦め気味だった。だが、元の世界に帰れないとなれば話は別。意地でもだれかしらの罪を許さなくてはならない。