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>>85
「それも面白そうだな」
　ひきつらせた表情を眺めながらにっと笑いながらそう言う。どうせ殺せないのなら殴るぐらい許されるだろう。
　しかしそんなつもりはない。相手に干渉することも面倒だ。脱衣所に向かうミカエルを眺め、やっと一人になれたとため息を吐いた。

「ミカエル様、こちらをお使いください」
　脱衣所にはドルイットが微笑を浮かべて立っており、手にはミカエルのサイズにあう着替えを手にしていた。

>>86
　クローゼットに入ってた服はルークの体にぴったりと合うものだった。
　ルークが一通りの行動を終えるのを見計らったかのように、屋敷の中に大きな鐘の音が鳴り響く。その音がやみ終わったすぐに、ルークの部屋のドアがノックされる音が聞こえる。
「……ルーク様、晩餐会のご用意ができました。会場まで移動をお願い申し上げます」
　ドアの向こうから無機質でノイズの入り混じった声が投げかけられる。