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「いや……あの、お怪我は…って行っちゃった……」
なんか……生気の無い人だったなぁ………疲れてるのか？
「彼女は悪くないですよ。僕がちんたらしてたからです。両親にもよくぐずぐずするなと叱られたんです」
ドルイットさんが申し訳無さそうに言うものだから此方も申し訳無くなって上記を述べた。彼は物凄く観察力がいいのか、以降一度もせかせかと歩き回る人達にぶつからないように俺を案内してくれた。
連れられた部屋はトイレもお風呂も洗面所も用意されている部屋だった。そして矢っ張り豪勢。高級ホテルの一室の様だ。勿論行った事ないけど。
「あの此処に居る間はって、僕そんなに長居は……って行っちゃった……」
ドルイットさんは手短に説明をするとそそくさと退室してしまった。目の前で扉がぱたんと閉まる。
………うーん……夕飯をご馳走してくれるみたいだし其の時でいいか…………
普段引き篭もっているのに久々に沢山歩いた所為かどっと疲れが押し寄せてきて、俺はベッドに倒れ込んだ。ラベンダーだろうか？なんだかいい香りがする。
夕飯に呼ばれる迄少し寝ちゃおう……………
僕は心地よい眠りに堕ちた。