参加許可ありがとうございます。友人の友人、つまり知り合いから得た情報通りトンネルに歩を進めるにつれて年若い男の姿が見えてくる。風船の数は減り、かばんも軽くなってきた時を見計らって巷で噂のコンペイトウ売りを探すこと一ヶ月、ようやくそれらしき人物に巡り合えたのだと思うと、彼に向けた顔がほころんでくる。さて、どう声をかけようか。歌舞伎顔にゼッケン、スーツといったみょうちきりんな恰好の自分に相手も辟易することだろうが......