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>>64
「人目のつかないところにな。町中でやるのは気が引けるだろう」
　何をいまさら聞くんだ、と笑いながら町を歩いていく。
　目的の場所につくと、すんなりと奥まで通り個室に入っていく。

>>65
「か、体……？」
　町ではそんな言葉をかけてくる娼婦も多くいたが、その申し出を受けることは全くなかった。
　しかし今この細い腕を振りほどくのも良心が痛み、返答に迷う。
「……とりあえず、そこから出てきてください。今はお金も持ってないので工面しないと」

>>66
「……本当に甘いんだな」
　口を離してぼそりと呟く。不思議なことだ、人体が甘いとは。
　口にそれこそ何かを仕込んでいた様子はなかったが、まだ疑いが晴れずに、その肌にも舌を這わせその味にさらに驚く。

>>67
　了解いたしました！　同時に出だし文を出させていただきます。
　
　目覚めの良い朝を最近は迎えることもできない。寝つきは悪ければ寝起きも悪い。最悪の気分で体を起こすことが多い。
　外に出ても気分が晴れることは少なく、町をなんとなく歩き回る佐野の足取りは重いもので、自然と視線も下を向いていた。

　周りの生徒が一斉に立ち上がり始めた。チャイムが鳴り、授業の終わりを知らせる。
　自分の教科書を簡単に片づけると田川も席を立った。時計を確認しながら学校を出てじぶんの泊まる宿屋までの道を歩く。

>>68
「随分と大人しいな」
　かすかに笑いながらその服に手をかける。この至近距離で見ても本当にこの少年から甘い菓子の味がするとは到底思えない。
　そっとその肌に下を這わせると、舌先から綿あめのような淡い甘さが感じられ、驚きにかすかに目を見開く。

>>69
　お、お名前が……。佐々木蕎麦様でよろしいですかね……？

「口が達者だな？」
　笑い返しながら口を塞ぐように口づけをし、舌を相手の口内に這わせる。
　舌先からは餡の味のような甘さが感じられ、驚きにかすかに目を見開きながら、味わうようにゆっくりと舌を絡めていく。