>>73 「いえ、謝らなくて大丈夫です。本来ならこちらが感謝しなければならないのに……すみません」 何とも暗い、というより重い空気になってしまったなと思いながら上記を述べて、申し訳なさそうに微笑む。そんな状態を紛らわしたかったのか、千里はまたもやクッキーを手に取る。断じてクッキー狂ではないが、何故かクッキーに手が出てしまっただけである。