「ッ……」『生徒に見られるかも』という言葉に引っ掛かる。そうだ、ここでこのまま廊下に出てトイレまで生徒に会わないという保証はない。俺は暫く考える。腰に手を回されているため、逃げられない。「……なぁ、航。少しだけ……いいか……?」ここで一人でするのも良いが、航の前ではしたくない。だったら、航に手伝ってもらったほうが恥ずかしくない、はずだ。