「ありがとう存じますわ。」 その信頼できる言葉を聞いて、パッと扇子を口元から外すとスカートをフワリと裾を持ち上げて軽く礼をする。 彼のおかけで私の大嫌いなネズミを見ずに済むのだ。なんとお優しい方なのでしょう。きっと彼ならやってくれる。そう信じて彼への褒美は何にしようか、あれこれ顎に手をあて考えて