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俊哉「……こんな所に神社なんてあったか……？」
今日は何故か散歩に出向いてみようという気になった。本当に唐突だったし自分でも分からなかったが、居ても立っても居られずに外へ飛び出しこうして彷徨いている状態だ。途中、神社へと続く道が見え突き当たりには神社らしき大きな建物がチラリと姿を覗かせた。“行ってみよう”、そう思い引っ張られるかの様にして神社の方へ足を進めて

千年「……誰かと思うたら懐かしい顔触れやなぁ、元気しとる？」
口に飴を含み持ち手でクルクルと回転させ飴を味わいながら、境内へと姿を現した人物へと目を向ける。その人物、月影に近付けば三角巾の様な布を顎まで下ろしてへにゃりと目を細めれば見上げるようにして相手を見てそう問い掛ける。少し首を傾げれば、口からすっかり飴玉が小さくなってしまった棒つきキャンディーを離して