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>>455
碧煌「.....先に入ってるぞ」
そう言って風呂場に入っていき

月影「.....行きはよいよい、帰りは怖い...ってね..」
ポツリと呟くと階段を降りきり、そのまま家まで歩いていって

>>456
碧煌「......あぁ、彼処の雑貨屋か....うん、じゃあ...案内しよう」
そういえばあの雑貨屋はお気に入りだったなと思い出しながら軍帽をかぶり直し、ニカッと笑って手を差し出して。

「....ほら、また迷子になっては堪らんからな。手でも繋いでおけばはぐれねぇだろう？」
自分を嫌って姿を消したわけでは無いことが分かったので、世の中では美しいと言われるこの顔を使ってどうにかこうにか昔のように手を繋ごうと考え、笑った。


春「......あんた、警戒心とか無いわけ？....これだから馬鹿な人の子は...」
ぶつぶつと小さく呟き、警戒心のない少女を心配する。お菓子なんぞで釣られるなんて今の幼児でももう少し警戒心あるんじゃないかと思い、呆れたようにため息を吐き出す。

「.......そんな慌てなくてもちゃんと菓子ぐらいやるから。転けられる方が困るんだけど」
眉間に皺を寄せながらそう言う。今度は自分のこの態度に対して。
どうして僕はこんな態度しか取れないのかと考えながら、突然僕の目の前から消えた癖に記憶を無くしてまた現れたこの少女が悪いと言い訳し、深い深いため息をついた。