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>>60
碧煌「......はぁ....ったく、仕方ないか」
姿を見せると怯えさせてしまうのは分かっていたので、神社の中で休めと書いた紙を風で巻き上げ、遊幻の元へと飛ばして

>>61
「....っ....嗚呼..」
自らが神であるにも関わらず、神に感謝を捧げたくなる。そうか、神に感謝を捧げる者達は皆こんな気持ちなのかと歓喜を抑え込みながら、溢れそうな涙を堪える。
愛し子が、苦しんでも尚自分のことを思い出してくれた。たったこれだけの事がまるで奇跡の様に思え、嬉しさで零れ落ちる歓喜を、嗚咽を口に手を当て、抑え込む。
あぁ、あぁ、申し訳なさそうに下がる声が、眉が、目線が、どうしようもなく愛しく思えた。
早く、早く言わなくては、気にしていないと、大丈夫だから、そんな顔をしないでくれと。
「....空、良い、良いんだよ、忘れるのはしょうがないことなんだから」
嗚呼、愛しい、愛しい我が君。君のその声が聞けるだけで良いんだ、もう無理して約束も思い出さなくて良い。これから、また会ってくれるだけで良い。ただそれだけを願い、笑う。