大人なりきり掲示板

Re: 練習 ( No.106 )
日時: 2018/03/08 22:46
名前: 月花恋猫(*´・ω(´・△・`*) (ID: 5PvEL/lW)

きり

「.....家は、こっちだよ」

そう言って歩く。ただ、速度はゆっくりで、時間がないと知りながらも、どうしても離れがたいと思う。あぁ、でも、服の裾を掴むのはちょっと卑怯だっただろうか。一応僕の外見の良さは自分でも分かっているから、それを使ってねだってしまったけれど、やっぱり、ちょっとだけ狡かったかもしれない。あれじゃ断れないだろう。僕の我儘に付き合わせてしまった彼を早く解放するためにも、やはり、速度は速めるべきなんだろうなと考えた。

しるく

「....お、おはよう..ございます..」

挨拶をされて、戸惑う。彼は僕と話すのが嫌では無かっただろうか。どうして僕は彼に挨拶をされているのだろうか、あぁ、でも取り敢えず挨拶は返さなくてはいけないだろう。そうやって、返事をしたからか、突然顔を動かしたからか、目から一粒涙が零れ落ちた。

「.....こんな、朝早くから、失礼..いたしまし、た。もう、帰り、ます、ので」

途切れ途切れになる言葉をどうにか口にする。もう帰ると言ったのに、足が動かない。
慣れない敬語を使って少し疲労していて、あぁ、早く神様の目の前から姿を消したい。