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>>167
きり

「...んっ..」

声が零れる。ふわふわして、なんだか、空も飛べてしまいそうなほど、幸せな気分だ。今、僕、彼とキスをしてる。
それだけでなんだか、胸が苦しくなるほど嬉しくなった。

「.....き、希離...」

キスなんて初めてで、ドキドキが止まらなくて、涙が目の縁に溜まる。なんか、体がぽかぽかしてる。顔が熱い。幸せすぎて、こんなに幸せで良いんだろうかなんて、思ってしまう。
僕は彼に愛されてる、なんて実感をしてしまう。

しるく

「.....僕、なんかで貴方様...いや、きみが、落ち着いたのなら、良かったで...良かった」

僕の態度で好きが信じてもらえないのなら、態度を変えればいい。そう思った。
やっぱり、少し緊張してるみたいだ。そりゃそうか。さっきまであんな近くにいた。
顔が近かった。好きな人とあんなに近く居られるのが、こんなに嬉しいことだったなんて知らなかった。
赤くなった顔を見られたくなくって、彼から顔を反らした