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>>55
声が聞こえた、優しそうな僕を心配するような声。顔を上げてその人を見る。
心優しそうな人が話しかけてきた。でもなんか違和感。
目が好きじゃない目をしてる。そう、僕を気持ち悪いって言った奴らと似たような、そんな目。

「.....誰、お兄さん...良くない瞳、してるね？..僕に、近寄んないでよ」

泣きながら青年を睨み付ける。その目、気に入らない。僕を見ないでほしい。
只でさえ、今は叶わない絶望を知って、苦しんでいるから。
それを見越した上で僕を女だと侮って話しかけているのだとしたら
どれだけこの人は心が汚れているのだろう。あぁ、嫌な気分だ

「......悲しい事なんてないし、お前には関係ない、僕に関わってくれるな」

いつもより冷たい態度でそう告げる。涙を拭い、青年から離れる。
胡散臭い笑みを浮かべている青年と共には居たくなかった。

(その取り合いいいですなー、それでお願いします
あ、普通に連れ出しちゃってください)