「ありがとう」 椅子に座って優雅に口に含む。これから朝の始まりということを身体に言い聞かせて。 「…たまには人間も狩ってきてほしいわ」 冗談なのか獣の肉をテーブルからつまらなそうに視線を送り、たまには大好物の人間を食べたいと唐突に口に出す。