「まぁ、外の世界がどうなろうと私は外へ出るわ」 獣の匂いが届いていい香りと口角を珍しく僅かに上げる。それを隠すようにアップルティーを一口。 外へ出るとは何年振りだろうか。外へ出る、そうと決めると準備をしなくては。 「もちろんあなたも一緒よ」 当然でしょうというように何事もないようにそのまま彼からの返答は待っておらず彼が作る朝食を待っている。