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>>16
あると様

逢坂「そこに座って良いですよー、面接じゃないので楽にしてくださいね？　嗚呼、そうそう俺は逢坂　博、当番組のディレクターをしていまーす。」

　ちゃんとしているなーと口には出さないが内心のみで思いつつも、緊張している彩名を見て思わずクスリと笑みを溢しながらゆるい口調で淡々と告げる。

倉嶋「僕は倉嶋　敦士、今回だけ僕も参加者側やから仲良くしたってな。　後、博さんの云う通り、気楽にしても全然大丈夫やで。」

　彩名が座ったのと逢坂が自己紹介し終わったのを見てからごくごく自然にそれに続くように自分も自己紹介をすると云っても名前と自分の位置だけだが、趣味などは収録が始まってからにしようとの思いから趣味などは言わずに人の良い毒のない笑みを浮かべて落ち着きのある声音で彩名に言っていて。

　テーブルの上には、クイズ番組やニュース等で見るネームプレートが置いてあり、そこには職業名(例えば、ディレクター、タレント等)と芸名もしくは本名が書かれていた。


>>17
天狐様

ーーー

　駅内を丁度見ていると人混みの中に汐音らしき人物を見つけたような気がして、スマホで検索するのを止めてスマホをズボンの後ろポケットに仕舞い、改めて駅内を見る。
　早いなと自分も指定された時間より早く来たのも関わらず、内心で何処か感心さともうちょいゆっくりしとってもええのにと云う感情が入り交じりつつもそう思い、汐音らしき人物が本人だと分かれば、すぐさま駅内から視線を逸らそうとするが、

　ふと彼女がショーウィンドウの前で立ち止まったのを見て、軽く首を僅かに傾げて不思議そうな顔をするも、彼女が自分の方にまた足早に歩き始めたのに気づいて不思議そうな顔をするのを止めて彼女に向けてにこやかな笑みをしつつ、首を左右に振ると

「いいんや、全然待ってないですわ。　僕も今さっき来たばかりやしたまたま僕が先に着いただけやから気にせんでええって。」

　わりときっぱり最初の方を言い放つと後かもさっき着いたばかりだと自然にスムーズに何時もと変わりない口調で汐音に告げる。そして、改めて彼女の姿を見て

「似合ってるで、こない猫耳パーカーが似合う女性居ないですわ。　可愛ええ可愛ええ。」