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「……何で幼馴染を子ども扱いする？」

待ってくれるのはとても助かったが、頭を撫でられたのが気にくわなかったらしくムスッとしながら小さく倉嶋を蹴る。
もう少し蹴っても良かったが話を待っててくれることには感謝しているので、少し手加減したのは汐音なりの感謝のつもりである。

「え、敦士の行き付けに決まってんじゃん。」

なぜそんなことを聞くのか、とキョトンとしながら当たり前のように答える。確かに女性に人気な方も気になるが倉嶋の行き付けの方が自分に合っているのは確実だ。
あとは会っていない間にどれだけ好みが変わったかが気になったからというのもあり、汐音の中では行き付けの喫茶店を選ぶしかなかった。