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「全然自分について考えたことが無いからね。」

自分の事について普段考えないのは当たり前とは思っていたが倉嶋の反応を見るに自分は考え無さすぎなんだと実感し、これから少しずつ考えていかなければなと意識はしようと一応頭に入れておく。

「へえ、テレビってこうやって指示出すんだ。」

最近、何も番組を見ていない汐音にとってはこういうことが珍しいらしく目を輝かせながら興味を示す。
逢坂さんって隣に住んでいた人だったよね、と逢坂について思い出してみるも特にそこまでといった交流も無く、なんかこの人いたなー程度なので思い出すのに少し時間がかかり、思い出した時にちょうど倉嶋に見るかと聞かれていて、見たいのは当然なので、見たいとすぐさま答える。