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【全然返信しなくてすみませんでした！】



「まぁ、自分の事についてはこれから考えるよ。」

徐に口を閉じた倉嶋に対して思いを察したのかこの一言だけ返すと口を閉じる。結構話していたので2人とも黙ると気まずい雰囲気が出てしまい、話したいことは結構あるが話しかけることが出来ずに少しソワソワし始める。後から考えてみると一言の後に何か話を繋げればよかったのだが、それに気付いたのは結構後なので意味が無い。

「へぇ、テレビって凄いもんだね。」

変わらないということには全然気付かずに、感心しながら指示がかかれているメールが映る倉嶋のスマホを見る。短い文なのに暫く読んでいてスマホから漸く目を逸らすと、恋人みたいなことか…と悩むように呟く。汐音自体、恋愛経験は一つもなく恋愛話を聞くことも無かった。恋愛話を聞くことが無かったのは性格の問題であると言える。とにかく、恋愛知識が無い汐音にとってこの指令は高レベルで何をするのか、という風に倉嶋に視線を向ける。