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>>78
茜空様

　にっこりと笑みを向けた友愛を見て、悪いことはしてない筈が何故かほっとしている自分が居たのも束の間、先程呼ばなかった呼称と逆ナンの言葉にからかわれていると声音を聞いて頭では分かっているもﾎﾞﾝｯ。とそんな効果音が出てるかのように一気に赤面し否定するように首を左右に数回振ってから

詠斗「な、有る訳が無いですって、そんな事は」　

　絶対にっ。と、まだ完全に頬の赤みが消えてない顔で云うもダーリンと逆ナンの言葉が強烈だったのか云った後で噎せたようでけほけほと咳を自分の口許へ持ってきた手で抑えていたが、彼女の次の言葉と彼女の行動に、落ち着かせるように息を吐いてから

「...そうですね。　色々調べてみましたが、僕は君が行きたい所へ連れていきたいので、どちらまで君をお連れしたら良いでしょうか？」

　試すような彼女の問いに至極真面目に答えると隣に居る彼女の視界に入る位置に手を差し出して、柔らかな笑みを向ける。

　流石にハニーと云うのは照れがあるのとどちらで呼んで良いか分からないので、君と呼び。そして、女性と手を繋ぐのにも慣れてはいないのと隣に居てくれるのなら繋ぐことはないかとも感じるも、エスコートと云っている彼女に対して手を繋がないのはどうかと思ってのことだったが、すぐに繋がずに繋ぐか繋がないかは彼女の判断に任せていて。

　調べたは良いが定番なものばかりで調べなくても自分でも思い付く場所ばかりだったためそれなら、友愛が行きたい所がと思っての言葉だったが、定番でもエスコートならばそっちの方が良かったのかとも言った後でちょっと顔には出さないが後悔していて。


>>79
Curro様

敦士「構へん、構へんって。　僕も迷ってた人を案内出来て一緒にスタジオへ行けるんわ、嬉しいことやから別ええで、礼なんて。」

　(ええ子やなあ。)なんて、思いながらも足音と気配で着いてきているのが分かるため、後ろは振り向かずに気を良さげに上記を口にしつつ歩みを止めいでスタジオへ足を進めながらも

「君みたいな子放っておく男性が居(お)るなんてなぁ...」

　無意識に思ったことが口に出ているが、本人はその事に気付いてないのか、理解不能だと云うように上記を小春にもぎり聞こえるような声で呟いていて。