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>>387

神様がいる、一緒に探す。わたわたと慌てて俺を慰めるセレスさんはとっても優しくて、ついほろりと涙が滲んだ。目の前の景色がぽろぽろと姿を崩し緩やかなカーブを生み出す、涙で視界がぼやけていた。なんて優しいんだろう、こんな見ず知らずの俺に。そう思うと心の中がぽかぽかと暖かくなりぶわっと感謝の気持ちで溢れた

｢セレスさん、有難う御座います…！｣

最後の怯えなくても良い、という言葉は俺のスイッチを押したみたいですんなりとお礼の言葉が出てきた。土と擦った傷から出てきた乾いた血を拭えば多少綺麗になった手でキュッと出された手を握る。この人なら信じれる、この人なら着いて行ける。まだまだ建設されていない元の世界への帰り道、でもそれは確かにセレスさんによって明るく輝いていた。薄暗い心に希望の火が灯り心を暖かくする。心地よくて心地よくて、きゅっと握った手を緩めながらぽわぽわと頬の色を変える。目尻を下げ眉をハの字に下げた、なんとも柔らかい笑顔を見せる

｢俺、セレスさんを頼ってもいいですか？｣